サクランボの思い出

サクランボと言えば思い出す。

 

子供のころだった60年も昔の話だ。

 

辺り一面が、畑や田んぼに囲まれた小さな木造の家に、

 

家族8人住んでいた。

 

夏の暑い季節、

 

「隣の家に行きサクランボを買っておいで…」

 

母が私に小さな竹籠と50円を持たせてくれた。

 

50メートルほど離れた農家の庭に、

 

大きなサクランボの木がある。

 

「おばさん、サクランボください!」

 

と言って50円を渡すと、

 

「好きなだけ持っていきなさい!」

 

と優しく声をかけてくれた。

 

私は、得意の木登りをして、

 

サクランボを食べながら竹籠にいっぱい採り、

 

おばさんにお礼を言って、家に戻った。

 

採ったサクランボの量を確認するわけでもなく、

 

農家のおばさんは作業をしていた。

 

思いっきり食べれたサクランボ。

 

子供のころの嬉しいかった記憶だ。