調和体参考

雪舞う

 

天空

 

優雅に白鷺

飛翔する

北国の冬

 

翔雲自運

ふる郷

ちかく

酔うてゐる


山頭火句 翔雲書

貝殻の

なかに

夕焼が

溜まる

 

克衛詩 翔雲書

白い雲浮かんで

たいつかのあの丘

駆け下りた草の道

 

遥かな昔

あの日のうた

歌えば思い出す

青い空

 

吉雄の詩 翔雲書

 

波間にゆられて

きらめく海へ

 

誰かに似ているのは

空の迷い雲

 

陽水の詩 翔雲書


私は不思議

でたまらない

黒い雲から

ふる雨が

 

金子みすず 翔雲書

蒼光線が

万華鏡

の舞䑓

一穂の詩

 

 潮の香の

車窓に入り

来る鈍行

の浜の駅の

春の夕暮れ

 

三宅惟子のうた

 

山あれば

山を観る

雨の日は

雨を聴く

 

山頭火句

 

よろこびさん

こんにちは

悲しみさん

さようなら

明日また

会おう

 

陽は断崖の上を登り

憂いは陸橋の下を低く歩めり

 

朔太郎の詩

 

冬空

昼間の風に

飛ばされて

空には雲の

ない寒さ

煙すかして

光る月

汽車は汽笛を

鳴らしてく

柴野民三の詩

翔雲書

粉雪 

氷雨

粉雪が 氷雨に変わり

霙になり 牡丹雪

そして細かい雪になり

夜になりふるふるふる

 

草野心平の詩

 

白い白いつばな

日ぐれの風に

飛ばそよ飛ばそ

日ぐれの 空の

白い雲になァれ

 

金子みすず詩 翔雲書

星は無限に

 ゆるやかに

崩壊している

 生きものだ

 

  大岡信詩 

睡蓮の

花音もな

く零れ

揺藍の

夢ほの向く

 

       西條八十